家族がインフルエンザに感染|自分は症状なしでも検査・受診は必要?

「子どもがインフルエンザと診断された」

「夫・妻がインフルエンザになったけれど、自分はまだ元気」

「家族が陽性なら、自分もすぐ検査した方がいい?」

「症状がないうちに病院へ行った方がいい?」

ご家族がインフルエンザになると、このように心配される方は少なくありません。

結論からいうと、家族がインフルエンザになったという理由だけで、症状がない同居家族全員がすぐにインフルエンザ検査を受けなければならないわけではありません。

インフルエンザには感染してから症状が出るまでの「潜伏期間」があります。また、感染直後や症状がない段階で検査をしても、ウイルス量などによっては正確に判断できないことがあります。

そのため大切なのは、

  • いつ家族が発症したのか
  • 自分に症状が出ていないか
  • 高齢者や妊婦、基礎疾患のある方が同居していないか
  • 発熱・咳・のどの痛みなどが出た場合にどう対応するか

を確認しておくことです。

この記事では、「家族がインフルエンザになったときの同居家族の対応」に焦点を絞って、検査や受診の目安、家庭内感染を減らすためのポイントを解説します。

すでに発熱や咳などの症状がある方は、
国分寺なみき内科クリニックの発熱外来
もご確認ください。

家族がインフルエンザになったら症状なしでも検査は必要?

ご家族がインフルエンザと診断されたからといって、症状のない同居家族が必ずすぐに検査を受ける必要があるわけではありません。

インフルエンザの検査は、患者さんの症状や発症からの経過時間、周囲の流行状況などを踏まえて実施するか判断します。

特に、

「家族が今日インフルエンザと診断されたので、自分も念のため今日検査したい」

というケースでは注意が必要です。

仮に感染していたとしても、感染後間もない段階ではウイルス量が十分ではなく、迅速抗原検査で陰性となる可能性があります。

つまり、

「症状がない時点で陰性だった=インフルエンザに感染していない」

とは言い切れません。

そのため症状がない場合には、まず自分の体調を注意して観察し、発熱・咳・のどの痛み・倦怠感などが出てきた場合に医療機関へ相談するのが一般的です。

ただし、高齢の方、妊娠中の方、基礎疾患がある方、免疫機能が低下している方などでは対応が異なる場合があります。

重症化リスクが心配な方は、症状が出る前でもかかりつけ医などへご相談ください。

家族から感染した場合、何日後に症状が出る?

インフルエンザは、感染してすぐに症状が出るとは限りません。

一般的に、インフルエンザに感染してから症状が現れるまでの潜伏期間は約1~4日、平均すると2日前後とされています。

たとえば、

「月曜日に家族が発症した」

「自分は月曜日には元気だった」

「水曜日になって急に発熱した」

ということもあります。

また、同居している場合は一度だけ接触するわけではなく、家族が発症した後も接触が続く可能性があります。

そのため、

「家族が発症して2日経ったからもう大丈夫」

とは限りません。

家族がインフルエンザになった場合には、数日間は特に、

  • 発熱
  • 悪寒
  • のどの痛み
  • 鼻水・鼻づまり
  • 頭痛
  • 筋肉痛・関節痛
  • 強い倦怠感

などが出てこないか確認しましょう。

なお、インフルエンザでも必ず高熱が出るわけではありません。

熱がなくても咳・のどの痛み・倦怠感などが出ることがあります。

詳しくは、
熱がなくても発熱外来を受診していい?|咳・のどの痛みだけの場合を解説
をご覧ください。

インフルエンザは症状が出る前から家族にうつる?

インフルエンザは、症状が出てからだけ感染するわけではありません。

一般的に、症状が出る約1日前から他の人へ感染させる可能性があり、発症後5~7日程度はウイルスを排出することがあります。

特に感染力が強いとされるのは発症してから最初の数日です。

そのため、

「家族が発熱してから別の部屋にしたから、それ以前は大丈夫」

とも限りません。

本人がインフルエンザだと気づく前に、すでに家族へ感染している可能性もあります。

一方で、家族が感染したからといって、必ず同居している全員が発症するわけでもありません。

家族内感染を完全に防ぐことは難しいものの、発症後からでもできる感染対策を続けることが重要です。

家族内感染を減らすために自宅でできること

ご家族がインフルエンザになった場合には、可能な範囲で感染者とほかの家族の接触を減らします。

家庭内では次のような対策を意識しましょう。

  • 可能であれば感染している方とは別の部屋で過ごす
  • 定期的に換気する
  • 近い距離で接するときはマスクの着用を検討する
  • 咳やくしゃみをするときは口・鼻を覆う
  • 看病した後や食事前などは手洗いを行う
  • タオルなどの共用をできるだけ避ける
  • よく触れる場所を清潔に保つ
  • 室内が極端に乾燥しないよう注意する

特に、

  • 高齢者
  • 妊婦
  • 乳幼児
  • 喘息などの呼吸器疾患がある方
  • 心臓病がある方
  • 糖尿病がある方
  • 腎臓病がある方
  • 免疫機能が低下している方

などが同居している場合には、より慎重に感染対策を行いましょう。

自分にも症状が出たら、いつ検査を受ける?

家族がインフルエンザと診断された後に、

「急に熱が出た」

「寒気がして体が痛い」

「のどが痛くなってきた」

「咳が出始めた」

といった症状が出た場合には、インフルエンザに感染している可能性が高くなります。

ただし、症状が出てすぐの迅速抗原検査では陰性となる場合があります。

ウイルス量がまだ十分に増えていないためです。

一方で、

「発熱してから12時間経たないと絶対に受診してはいけない」

という決まりがあるわけではありません。

症状の強さや基礎疾患、周囲の感染状況などによって、適切な受診タイミングは異なります。

「今朝から熱があるけれど、今日受診していい?」

「家族がインフルエンザで、自分も夕方から熱が出てきた」

という方は、
インフルエンザ検査はいつから?発熱後すぐでは早い?検査のタイミングを解説
をご覧ください。

家族と同じ症状でもインフルエンザとは限らない

家族がインフルエンザだった後に自分も発熱すると、

「自分もインフルエンザだろう」

と思うかもしれません。

実際に家族内で感染している可能性はありますが、発熱や咳の原因はインフルエンザだけではありません。

たとえば、

  • 新型コロナウイルス感染症
  • 一般的なウイルス性上気道炎
  • 急性気管支炎
  • 肺炎
  • 溶連菌感染症
  • 扁桃炎

などでも似た症状が起こります。

特にインフルエンザと新型コロナは、

  • 発熱
  • のどの痛み
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 筋肉痛・関節痛

など共通する症状が多く、症状だけで確実に区別することはできません。

詳しくは、
インフルエンザと新型コロナはどう見分ける?|症状の違いと検査の目安
をご覧ください。

高齢者・妊婦・基礎疾患がある方は早めに相談を

家族がインフルエンザになっても、多くの場合は症状が出るかどうかを確認しながら過ごします。

一方で、インフルエンザに感染した場合に重症化するリスクが高い方では、より早めの相談が必要になることがあります。

特に、

  • 高齢の方
  • 妊娠している方
  • 喘息やCOPDなどの慢性呼吸器疾患がある方
  • 心血管疾患がある方
  • 糖尿病がある方
  • 腎臓病がある方
  • 免疫機能が低下している方

などが家庭内でインフルエンザ患者と接触した場合には、症状の有無も含めてかかりつけ医へ相談してください。

患者さんの状態やリスクによっては、医師が抗インフルエンザ薬の使用について個別に判断する場合があります。

自己判断で家族に処方された薬を分けて服用することは避けてください。

家族がインフルエンザになったらワクチンはもう遅い?

インフルエンザワクチンは、接種した直後から十分な効果が得られるわけではありません。

そのため、

「今日家族がインフルエンザになったから、今日ワクチンを打てば今回の感染を防げる」

というものではありません。

一方で、インフルエンザはシーズン中に複数の型・系統が流行することがあります。

今後の感染・発症や重症化リスクを下げる目的で、接種時期や体調に応じてワクチン接種を検討することには意味があります。

インフルエンザワクチンについて詳しくは、
インフルエンザ予防接種の効果・時期・副反応
をご覧ください。

家族がインフルエンザになったときのよくある質問

症状がなくてもインフルエンザ検査はできますか?
状況によって検査を行うことはありますが、症状がない段階や感染直後の検査で陰性となっても、感染を完全に否定できるわけではありません。検査が必要かどうかは、接触状況や基礎疾患などを踏まえて判断します。

家族がインフルエンザになったら何日間注意すればいいですか?
インフルエンザの潜伏期間は一般的に1~4日程度ですが、同居家族の場合は接触が続くことがあります。家族が発症した後もしばらくは体調の変化に注意してください。

家族がインフルエンザなら、自分もタミフルなどを飲んだ方がいいですか?
抗インフルエンザ薬を予防的に使用するかどうかは、年齢・基礎疾患・接触状況などを踏まえて医師が判断します。家族に処方された薬を自己判断で服用しないでください。

熱はありませんが、のどが痛くなってきました。受診できますか?
はい。インフルエンザでは必ずしも発熱するとは限りません。当院では発熱だけでなく、咳・のどの痛み・鼻水・倦怠感など感染症を疑う症状がある方についても診療しています。

家族がインフルエンザですが、自分は元気です。仕事や学校へ行ってもいいですか?
症状のない同居家族についての対応は、勤務先・学校・施設などの規定によって異なる場合があります。まず所属先のルールをご確認ください。症状が出た場合には無理に出勤・登校せず、医療機関へ相談してください。

検査が陰性なら家族から感染していないと考えていいですか?
迅速検査では、検査を受けた時期などによって感染していても陰性になる「偽陰性」が起こることがあります。特に発症直後などでは、検査結果だけで判断せず症状の経過を見ることが重要です。

国分寺で家族がインフルエンザになり、ご自身にも症状が出た方へ

家族がインフルエンザになったからといって、症状のない同居家族全員がすぐに検査を受ける必要があるわけではありません。

まずは、

家族が発症

家庭内で感染対策

数日間、自分の体調を確認

発熱・咳・のどの痛み・倦怠感などが出たら受診を検討

という流れで考えると分かりやすいでしょう。

一方で、高齢者・妊婦・基礎疾患のある方など、重症化リスクが心配な場合には早めに医療機関へご相談ください。

国分寺なみき内科クリニックでは、

  • 発熱
  • のどの痛み
  • 鼻水
  • 悪寒
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 関節痛・筋肉痛

など感染症を疑う症状がある方を診療しています。

発熱外来は一般外来とは動線を分け、専用待合室を設けています。

予約なしでも受診可能ですが、待ち時間短縮のためWEB予約・LINE予約をおすすめしています。

国分寺市をはじめ、小平市・立川市・国立市周辺で、

「家族がインフルエンザになり、自分も熱が出てきた」

「熱はないけれど咳やのどの痛みが出てきた」

「インフルエンザ検査を受けた方がいいか相談したい」

という方は当院にぜひご相談ください。

■この記事の監修者

国分寺なみき内科クリニック 

院長 鈴木 愛(すずき めぐみ)


<所属学会・専門医>
日本内科学会 総合内科専門医・指導医 / 日本血液学会 血液専門医
日本造血細胞移植学会 造血細胞移植認定医 / 日本輸血・細胞治療学会 / 日本臨床腫瘍学会臨床研修指導医 / がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

そんなときこそ、

まずは当院へお越しください。

地域のかかりつけ医として、

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