インフルエンザ検査はいつから?発熱後すぐでは早い?検査のタイミングを解説

急に38℃以上の熱が出たり、悪寒や関節痛が強くなったりすると、

「インフルエンザかもしれない」

と心配になる方も多いのではないでしょうか。

その際によくある疑問が、

「発熱してすぐ検査しても陽性になる?」

「インフルエンザ検査は発熱後12時間待った方がいい?」

「朝から熱が出たけれど、今日受診しても早すぎる?」

「検査が陰性ならインフルエンザではない?」

というものです。

インフルエンザの迅速抗原検査は、発症して間もない時期ではウイルス量が十分でなく、感染していても陰性となる「偽陰性」が起こることがあります。

一方で、「発熱後○時間経つまで必ず受診してはいけない」という決まりがあるわけではありません。

症状の程度や年齢、基礎疾患、発症からの時間などを考えて、検査を行うタイミングを判断することが大切です。

この記事では、インフルエンザ検査を受けるタイミング、発症直後の検査で陰性になる理由、陰性だった場合の考え方について、国分寺なみき内科クリニックが分かりやすく解説します。

発熱・咳・のどの痛みなどがあり、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症が心配な方は、国分寺なみき内科クリニックの発熱外来もご覧ください。

インフルエンザ検査は発熱後いつからできる?

インフルエンザの迅速検査は、鼻やのどなどから採取した検体を使い、インフルエンザウイルスの抗原を調べる検査です。

一般的に医療機関で広く使用されている迅速抗原検査は短時間で結果が分かるというメリットがあります。

一方、発症直後では体内のウイルス量がまだ少なく、インフルエンザに感染していても検査で十分に検出できないことがあります。

そのため、

「熱が出て1~2時間ですぐ検査したら陰性だった」

という場合、その結果だけでインフルエンザを完全に否定することはできません。

日本感染症学会の資料でも、迅速抗原検査は発症早期では感度が低くなる可能性があり、検査を行ったタイミングを考慮して結果を解釈する必要があるとされています。

ただし、重要なのは、

「○時間経過するまで絶対に検査できない」

というものではないということです。

症状や流行状況などを含めて、医師が検査の必要性やタイミングを判断します。

「発熱後12時間待つ」と聞いたけれど本当?

インターネットで調べると、

「インフルエンザ検査は発熱後12時間経ってから」

という情報を見ることがあります。

確かに発症して間もない時期ではウイルス量が少なく、迅速抗原検査で検出されにくい場合があります。

そのため、症状が出てからある程度時間が経過した方が検出しやすくなることがあります。

しかし、

「12時間未満なら検査しても意味がない」

「12時間経つまで病院へ行ってはいけない」

という意味ではありません。

例えば、

・高熱でつらい
・強い倦怠感がある
・水分が十分に取れない
・呼吸が苦しい
・基礎疾患がある
・高齢である
・症状が急激に悪化している

といった場合には、検査時間だけを理由に受診を遅らせるべきではありません。

検査をするかどうかだけではなく、全身状態を診察してもらうことも重要だからです。

「発熱から何時間」より「症状が始まった時間」が大切

受診するときには、

「熱が出た時間」

だけでなく、

「最初の症状がいつ始まったか」

を医師に伝えることをおすすめします。

インフルエンザでは、

・悪寒
・だるさ
・関節痛
・筋肉痛
・頭痛
・のどの違和感
・咳

などが先に出て、その後に体温が上がることもあります。

例えば、

「昨日の夜から寒気と関節痛があり、今朝38.5℃になった」

のであれば、発熱したのは今朝でも、症状自体は前日の夜から始まっています。

検査のタイミングや治療方針を考えるうえでは、

「今日の朝から熱があります」

だけではなく、

「昨日21時ごろから寒気が始まり、今日7時に38℃を超えました」

というように経過を伝えていただくと参考になります。

発熱直後に検査して陰性ならインフルエンザではない?

いいえ。

迅速検査が陰性でも、インフルエンザを完全には否定できません。

特に、

・発症して間もない
・周囲でインフルエンザが流行している
・家族がインフルエンザになっている
・急な高熱、悪寒、関節痛など典型的な症状がある

といった場合には、迅速検査が陰性でもインフルエンザの可能性が残ることがあります。

迅速抗原検査は便利な検査ですが、100%すべてのインフルエンザを検出できる検査ではありません。

CDCも、迅速インフルエンザ診断検査では偽陰性が起こり得るため、陰性結果だけでインフルエンザを除外できないとしています。

そのため診断では、

・症状
・発症からの時間
・周囲の流行状況
・診察所見
・検査結果

などを総合的に判断します。

陰性だったら翌日にもう一度検査した方がいい?

発症して間もない段階で検査を行って陰性だった場合、その後も高熱や強い全身症状が続けば、再度医療機関へ相談することがあります。

ただし、

「陰性だったら全員翌日に再検査する」

と決まっているわけではありません。

症状の経過や周囲の流行状況、検査を行ったタイミングなどによって対応は異なります。

また、発熱の原因はインフルエンザだけではありません。

例えば、

・新型コロナウイルス感染症
・その他のウイルス感染症
・溶連菌感染症
・扁桃炎
・肺炎
・尿路感染症

などでも発熱することがあります。

「インフルエンザ検査が陰性だったから、ただの風邪」

と自己判断せず、高熱が続く、咳や息苦しさが強くなるなどの場合には再度ご相談ください。

感染症全般について詳しくは、国分寺なみき内科クリニックの感染症内科もご覧ください。

インフルエンザの検査は遅すぎてもいけない?

インフルエンザの迅速検査は、症状が出てから数日以内の呼吸器検体で検出しやすいとされています。

一方で、受診時期について考える際には、検査だけではなく「治療を開始するタイミング」も重要です。

厚生労働省によると、抗インフルエンザウイルス薬は発症から48時間以内に開始すると、発熱期間を通常1~2日短縮するなどの効果が期待されます。

そのため、

「検査が一番陽性になりやすいタイミングまで待とう」

と考えて、何日も受診を遅らせる必要はありません。

特にインフルエンザが疑われる症状が強い場合や、重症化リスクがある場合には早めに医療機関へ相談しましょう。

なお、すべてのインフルエンザ患者さんに抗インフルエンザ薬が必ず必要というわけではありません。

使用するかどうかは、年齢・基礎疾患・症状・発症からの時間などを確認して医師が判断します。

インフルエンザらしい症状とは?

インフルエンザでは、

・発熱
・悪寒
・強い倦怠感
・頭痛
・関節痛
・筋肉痛
・咳
・のどの痛み
・鼻水

などがみられます。

特に、比較的急に高熱や全身のだるさ、関節痛などが出ることがあります。

ただし、症状だけでインフルエンザと確定することはできません。

新型コロナウイルス感染症をはじめとした他の呼吸器感染症でも、発熱・咳・のどの痛み・倦怠感など似た症状が出ます。

「高熱だからインフルエンザ」

「喉が痛いからコロナ」

と症状だけで決めつけず、必要に応じて検査を受けることが大切です。

熱がなくてもインフルエンザのことはある?

あります。

インフルエンザでは高熱が代表的な症状ですが、すべての方が38℃以上の高熱になるわけではありません。

年齢や体の状態などによっては、

・微熱だけ
・ほとんど発熱しない
・咳やのどの痛みが中心

という場合もあります。

そのため、

「37℃台だからインフルエンザではない」

とは言い切れません。

周囲でインフルエンザが流行している、家族がインフルエンザになった、急に強い倦怠感や関節痛が出たなどの場合には、発熱の程度だけで自己判断せずご相談ください。

検査を受けるためだけに受診するの?

発熱外来では、単にインフルエンザ検査を行うだけではありません。

発熱や咳、のどの痛みがある場合には、

・いつ症状が始まったか
・最高体温
・咳や痰の状態
・のどの痛み
・息苦しさ
・食事や水分が取れているか
・周囲の感染状況
・基礎疾患
・現在服用している薬

などを確認します。

そのうえで必要な検査や治療を判断します。

例えば発熱と咳が強い場合には、インフルエンザ以外に肺炎などが隠れていないか確認する必要があることもあります。

つまり、

「インフルエンザ検査が陽性か陰性か」だけが診察の目的ではありません。

全身状態を確認し、他の病気の可能性を含めて評価することが大切です。

受診するときに伝えてほしいこと

インフルエンザが心配で受診する際には、可能であれば次の情報を整理しておいてください。

・最初に症状が出た日時
・発熱した日時
・最高体温
・現在の症状
・家族や職場、学校でインフルエンザの方がいるか
・解熱剤を使用したか
・現在飲んでいる薬
・基礎疾患の有無

特に、

「いつ症状が始まったか」

は検査結果の解釈や治療方針を考えるうえで重要な情報です。

国分寺なみき内科クリニックでは、LINEまたはWEBから事前問診を入力できます。

予約方法・事前問診については、初めての方へ|予約方法・受診の流れをご確認ください。

こんな症状がある場合は検査時間を待たず受診を

「まだ発熱して数時間しか経っていないから、明日まで待とう」

と考えない方がよい場合もあります。

特に、

・息苦しい
・呼吸が速い
・意識がぼんやりする
・水分がほとんど取れない
・ぐったりしている
・胸の痛みがある
・症状が急速に悪化している

といった場合には、インフルエンザ検査が適切なタイミングかどうかだけを考えず、早めに医療機関へ相談してください。

高齢者や基礎疾患のある方など、重症化リスクが高い場合も早めの相談をおすすめします。

強い呼吸困難や意識障害などがある場合には、通常の外来受診ではなく救急対応が必要になることがあります。

国分寺市でインフルエンザ検査を受けたい方へ

「今朝から熱が出たけれど、検査には早い?」

「昨日の夜から悪寒があり、今日38℃を超えた」

「家族がインフルエンザになり、自分も発熱した」

「一度検査したけれど陰性で、その後も高熱が続いている」

という場合には、ご相談ください。

国分寺なみき内科クリニックでは、発熱・咳・のどの痛み・倦怠感など感染症を疑う症状の方を対象に発熱外来を設けています。

院内では必要に応じてインフルエンザ迅速検査や新型コロナウイルスの抗原検査などを実施しています。

また、当院の発熱外来は予約なしでも受診可能ですが、待ち時間短縮と院内感染対策のため、LINE・WEB・電話での事前予約をおすすめしています。

発熱外来専用の待合室を設け、一般外来とは動線を分けて診療しています。

詳しい受診方法については、国分寺なみき内科クリニックの発熱外来をご覧ください。

まとめ

インフルエンザの迅速検査は、発症直後ではウイルス量が十分でなく、感染していても陰性になることがあります。

ただし、

「発熱後12時間経つまで絶対に検査できない」

という一律のルールではありません。

検査を行うタイミングは、

・症状が始まってからの時間
・症状の程度
・周囲の流行状況
・年齢
・基礎疾患

などを考慮して判断します。

また、迅速検査が陰性でもインフルエンザを完全には否定できません。

発症直後の陰性結果や、その後も続く高熱については、症状の経過を含めて評価することが重要です。

一方、抗インフルエンザウイルス薬は発症から48時間以内に開始することで効果が期待されるため、「検査に適した時間まで待とう」と受診を必要以上に遅らせないことも大切です。

受診するときには、

「いつ熱が出たか」だけでなく「最初の症状がいつ始まったか」

をお伝えください。

インフルエンザが心配な方は、症状と発症時期を確認したうえで発熱外来へご相談ください。

参考:
厚生労働省「インフルエンザ(総合ページ)」
日本感染症学会「インフルエンザ診療ガイドライン」

■この記事の監修者

国分寺なみき内科クリニック 

院長 鈴木 愛(すずき めぐみ)


<所属学会・専門医>
日本内科学会 総合内科専門医・指導医 / 日本血液学会 血液専門医
日本造血細胞移植学会 造血細胞移植認定医 / 日本輸血・細胞治療学会 / 日本臨床腫瘍学会臨床研修指導医 / がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

そんなときこそ、

まずは当院へお越しください。

地域のかかりつけ医として、

皆様の健康を支えてまいります。

ご相談・ご予約はこちらから

急な不調・慢性疾患、まずはご相談ください。


休診日:木曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日

ご相談・ご予約はこちらから
電話から

急な不調・慢性疾患、まずはご相談ください。


休診日:木曜日午後・土曜日午後・日曜日・祝日

ネットから