発熱と咳・痰・息苦しさがある|風邪ではなく肺炎?受診の目安を解説

発熱と咳があると、

「ただの風邪かな?」

と思って自宅で様子を見る方も多いと思います。

しかし、

「熱がなかなか下がらない」

「咳や痰がどんどんひどくなっている」

「咳をすると胸が痛い」

「息苦しくなってきた」

といった場合には、風邪だけではなく「肺炎」が隠れていることがあります。

肺炎は、細菌やウイルスなどによって肺に炎症が起こる病気です。

初期には風邪と似た症状から始まることもあり、症状だけで見分けることが難しい場合があります。

特に高齢者や基礎疾患のある方では重症化することがあるため、呼吸器症状が強くなってきた場合には注意が必要です。

この記事では、発熱・咳・痰・息苦しさがあるときに肺炎を疑うポイント、風邪や気管支炎との違い、受診の目安について、国分寺なみき内科クリニックが分かりやすく解説します。

現在、発熱・咳・のどの痛みなど感染症を疑う症状がある方は、国分寺なみき内科クリニックの発熱外来もご覧ください。

肺炎とは?

肺炎とは、細菌やウイルスなどの感染によって肺の中に炎症が起こる病気です。

肺は、空気から酸素を取り込んで血液へ送り届ける重要な臓器です。

肺炎によって肺胞などに炎症が起こると、酸素を取り込む働きが低下し、

・咳
・痰
・発熱
・悪寒
・息切れ、息苦しさ
・胸の痛み
・強い倦怠感

などの症状が現れることがあります。

ただし、これらの症状は肺炎だけにみられるものではありません。

一般的な風邪やインフルエンザ、新型コロナ、気管支炎などでも同じような症状が出るため、症状だけで肺炎と断定することはできません。

肺炎が疑われる場合には、診察や胸部レントゲン、必要に応じて血液検査などを行って判断します。

肺炎を含む咳・痰・息苦しさなどの呼吸器症状について詳しく知りたい方は、国分寺なみき内科クリニックの呼吸器内科をご覧ください。

風邪と肺炎はどう違う?

一般的な風邪では、主に鼻やのどなどの上気道に炎症が起こります。

そのため、

・鼻水
・鼻づまり
・のどの痛み
・軽い咳
・発熱

などが中心となることがあります。

多くの場合、症状は数日程度でピークを迎え、その後徐々に改善していきます。

一方、肺炎では肺そのものに炎症が起こります。

例えば、

「風邪だと思っていたのに熱が下がらない」

「咳が日ごとにひどくなっている」

「痰が増えてきた」

「階段を上るだけでも息苦しい」

「咳や深呼吸をすると胸が痛い」

といった変化がみられる場合には、肺炎の可能性も考えます。

大切なのは、

「発熱と咳がある=肺炎」ではなく、「症状が改善せず悪化しているか」を見ることです。

発熱そのものの原因や、発熱が続く場合の受診目安については、発熱・微熱が続く原因と受診の目安も参考にしてください。

気管支炎と肺炎は何が違う?

「気管支炎と肺炎は同じものですか?」

という質問もよくあります。

気管支炎は、肺へ空気を運ぶ「気管支」に炎症が起こる病気です。

一方、肺炎では気管支よりさらに奥にある肺胞など、肺そのものに炎症が起こります。

急性気管支炎では、

・咳
・痰
・のどの違和感
・発熱

などがみられ、咳がしばらく残ることもあります。

しかし、

・発熱が新たに出てきた
・高熱が続く
・痰が増えてきた
・息苦しくなってきた
・胸の痛みが出てきた

といった場合には、肺炎などが隠れていないか再評価する必要があります。

「気管支炎と言われたから絶対に肺炎にはならない」というわけではありません。

症状の経過を見ることが重要です。

咳・痰・気管支炎・肺炎などについて詳しくは、呼吸器内科の診療案内をご覧ください。

こんな症状があれば肺炎を疑うサイン

次のような症状がある場合には、肺炎の可能性を考えて医療機関への受診を検討しましょう。

・発熱が続いている
・咳が日に日に強くなっている
・痰が増えている
・息切れや息苦しさがある
・呼吸がいつもより速い
・咳や深呼吸をすると胸が痛い
・強い悪寒やふるえがある
・倦怠感が非常に強い
・一度良くなった風邪症状が再び悪化した

特に「息苦しさ」がある場合には、単なる風邪として長く様子を見ないことが重要です。

発熱・咳など急性の感染症症状がある場合は、当院の発熱外来へご相談ください。

痰が黄色や緑色なら肺炎?

痰の色が黄色や緑色になると、

「細菌感染だから肺炎では?」

と心配になる方もいます。

確かに呼吸器感染症では痰の色が変化することがありますが、痰の色だけで肺炎かどうかを判断することはできません。

重要なのは、

・痰の量が増えているか
・発熱が続いているか
・咳が悪化しているか
・息苦しさがあるか
・胸の痛みがあるか

などを総合的に確認することです。

一方、血液が混じった痰が出る場合や、息苦しさを伴う場合には早めに医療機関へ相談してください。

呼吸器症状全般については、呼吸器系の疾患・症状についてもご覧いただけます。

熱が高くなければ肺炎ではない?

いいえ。

肺炎でも必ず高熱が出るわけではありません。

特に高齢者では、

・発熱が目立たない
・咳がそれほど強くない

にもかかわらず肺炎になっている場合があります。

高齢の方では、

「いつもより元気がない」

「食事を食べなくなった」

「ぼんやりしている」

「急に動けなくなった」

といった変化が肺炎のサインになることもあります。

そのため、

「熱がない=肺炎ではない」

とは判断できません。

また、発熱がなくても咳やのどの痛みなど感染症を疑う症状があれば受診できます。

詳しくは、国分寺なみき内科クリニックの感染症内科をご覧ください。

インフルエンザや新型コロナでも肺炎になる?

インフルエンザや新型コロナウイルス感染症でも、肺炎を起こすことがあります。

また、ウイルス感染をきっかけとして、その後に細菌による肺炎を合併する場合もあります。

例えば、

「インフルエンザで熱が下がったのに、再び高熱が出た」

「数日経ってから咳や痰が急に悪化した」

「新型コロナと診断されたあと、息苦しさが強くなった」

といった場合には再評価が必要です。

インフルエンザや新型コロナを含む感染症については、感染症内科についてをご覧ください。

また、インフルエンザ検査を受けるタイミングについて知りたい方は、インフルエンザ検査はいつから?発熱後すぐでは早い?も参考にしてください。

肺炎が疑われる場合はどんな検査をする?

肺炎が疑われる場合には、症状や診察所見に応じて検査を行います。

代表的なものは、

・胸部レントゲン
・血液検査
・必要に応じた感染症検査

などです。

胸部レントゲンでは、肺に肺炎を疑う影がないかを確認します。

血液検査では、白血球やCRPなどの炎症反応を確認し、感染症の程度を判断する参考にします。

さらに、症状や流行状況によって、

・インフルエンザ
・新型コロナ

などの検査を行う場合があります。

ただし、すべての咳や発熱に胸部レントゲンが必要というわけではありません。

症状の経過や診察所見を確認したうえで、必要な検査を判断します。

国分寺なみき内科クリニックでは、胸部レントゲンや血液検査などを組み合わせて肺炎を含む呼吸器疾患を評価しています。

当院の呼吸器診療について詳しくは、呼吸器内科をご確認ください。

抗生物質を飲めば肺炎は治る?

肺炎の治療は原因によって異なります。

細菌性肺炎では、原因となる細菌に対して抗菌薬(抗生物質)を使用することがあります。

一方、ウイルスが原因の場合には、抗菌薬はウイルスそのものには効果がありません。

そのため、

「発熱と咳があるから、とりあえず抗生物質」

という治療ではなく、症状や検査結果などから原因を考えて治療を選ぶことが重要です。

以前処方された抗生物質が自宅に残っていても、自己判断で使用しないようにしましょう。

また、肺炎の種類や重症度によっては、入院治療が必要になる場合もあります。

自宅で様子を見てもよい咳と、受診した方がよい咳

軽い風邪症状で、

・咳が軽い
・息苦しさがない
・水分や食事が取れている
・少しずつ症状が改善している

場合には、自宅で安静にしながら経過を見ることもあります。

一方、

・発熱が続いている
・咳が強くなっている
・痰が増えている
・息切れや息苦しさが出てきた
・胸の痛みがある
・一度良くなったのに再び悪化した

場合には、医療機関への受診をおすすめします。

特に、

「昨日より今日の方が明らかに悪い」

という場合には注意しましょう。

急に始まった発熱・咳・のどの痛みなどがある場合には、発熱外来へご相談ください。

一方、何週間も咳が続いている場合には喘息や咳喘息など感染症以外の原因も考えられるため、呼吸器内科での評価も重要です。

どんな場合は早急な受診が必要?

次のような症状がある場合には、通常の風邪として長く様子を見ず、早めに医療機関へ相談してください。

・息苦しさが強い
・呼吸が速い
・会話を続けるのが苦しい
・胸の痛みが強い
・顔色が悪い
・意識がぼんやりしている
・水分がほとんど取れない
・ぐったりしている

特に強い呼吸困難や意識障害がある場合には、通常の外来受診ではなく救急対応が必要になることがあります。

「肺炎かどうかを確認するため明日まで待とう」と考えず、症状が強い場合には早めに対応しましょう。

高齢者や基礎疾患がある方は早めに相談を

肺炎は誰でも発症する可能性がありますが、特に注意したいのが、

・高齢の方
・糖尿病がある方
・心臓病がある方
・腎臓病がある方
・COPDなど慢性呼吸器疾患がある方
・免疫力が低下している方

などです。

このような方では肺炎が重症化するリスクが高くなることがあります。

特に糖尿病がある方は感染症が重症化しやすくなることもあるため、血糖管理を含めた総合的な管理が大切です。

糖尿病について詳しくは、国分寺なみき内科クリニックの糖尿病診療もご覧ください。

また、高齢者では典型的な発熱や咳が目立たない場合もあります。

「それほど熱はないから大丈夫」と考えず、食欲低下や元気のなさなど普段と違う変化がある場合にはご相談ください。

国分寺市で発熱・咳・痰・息苦しさがある方へ

「風邪だと思っていたけれど熱が下がらない」

「咳と痰がだんだんひどくなってきた」

「インフルエンザかと思ったら息苦しさも出てきた」

という場合には、肺炎などが隠れていないか確認することが大切です。

国分寺なみき内科クリニックでは、発熱・咳など感染症が疑われる症状について発熱外来で診療しています。

必要に応じて、

・インフルエンザ検査
・新型コロナ検査
・血液検査
・胸部レントゲン

などを組み合わせて原因を確認します。

また、肺炎など呼吸器疾患が疑われる場合には、呼吸器内科として継続した評価にも対応しています。

感染症全般について詳しくは、感染症内科もご覧ください。

当院の発熱外来は予約なしでも受診可能ですが、待ち時間短縮のため事前予約をおすすめしています。

予約方法や事前問診については、初めての方へ|予約方法・受診の流れをご確認ください。

まとめ

発熱と咳がある場合、多くは風邪やインフルエンザなどの呼吸器感染症ですが、症状によっては肺炎が隠れていることがあります。

特に、

・発熱が続く
・咳が悪化している
・痰が増えている
・息苦しい
・呼吸が速い
・胸が痛い
・一度良くなってから再び悪化した

といった場合には、肺炎の可能性も考えて受診を検討しましょう。

肺炎は症状だけで確定することはできません。

必要に応じて胸部レントゲンや血液検査などを行い、風邪・気管支炎・肺炎などを見分けていきます。

特に息苦しさが強い場合や、高齢者・基礎疾患のある方では早めの評価が重要です。

「風邪だと思うけれど、いつもより咳がひどい」

「肺炎ではないか心配」

という場合には、症状が悪化するまで待たず医療機関へご相談ください。

発熱や急性の感染症症状については発熱外来、咳・痰・息苦しさや肺炎など呼吸器疾患については呼吸器内科をご覧ください。

■この記事の監修者

国分寺なみき内科クリニック 

院長 鈴木 愛(すずき めぐみ)


<所属学会・専門医>
日本内科学会 総合内科専門医・指導医 / 日本血液学会 血液専門医
日本造血細胞移植学会 造血細胞移植認定医 / 日本輸血・細胞治療学会 / 日本臨床腫瘍学会臨床研修指導医 / がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

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