糖尿病と高血圧が重なると危険?心筋梗塞・脳梗塞を防ぐために

糖尿病で通院している方の中には、
「血糖値だけでなく血圧も高いと言われた」
「糖尿病と高血圧は関係があるの?」
「HbA1cが良ければ、血圧はそれほど気にしなくてもいい?」
「糖尿病と高血圧の両方があると何が問題なの?」
と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
糖尿病と高血圧は、どちらも自覚症状がほとんどないまま進行することがある生活習慣病です。
そして注意したいのが、糖尿病と高血圧が重なると、心臓・脳・腎臓などの血管への負担がさらに大きくなることです。
糖尿病の治療では、血糖値やHbA1cだけを確認すればよいわけではありません。
血圧・コレステロール・体重・腎機能なども含めて総合的に管理することが、将来の合併症を防ぐために重要です。
この記事では、糖尿病と高血圧が重なるとなぜ注意が必要なのか、動脈硬化との関係、家庭での血圧管理、受診時に確認したいポイントについて、国分寺なみき内科クリニックがわかりやすく解説します。
糖尿病そのものの原因・検査・治療について知りたい方は、国分寺なみき内科クリニックの糖尿病内科もあわせてご覧ください。
糖尿病と高血圧が重なるとなぜ注意が必要?
糖尿病では、高血糖の状態が長く続くことで血管の内側が傷つき、動脈硬化が進みやすくなります。
一方、高血圧では高い圧力が血管の壁にかかり続けます。
つまり、
高血糖による血管へのダメージ
+
高血圧による血管への負担
が重なることになります。
日本糖尿病学会でも、糖尿病と高血圧はいずれも、冠動脈疾患・脳血管疾患・末梢動脈疾患などの動脈硬化性疾患の重要なリスク因子とされています。
そのため、糖尿病患者さんでは、
「HbA1cが良くなったから安心」
だけではなく、血圧も適切に管理できているかを確認することが重要です。
反対に、高血圧で通院している方でも血糖値が高い場合には、血糖と血圧の両方を管理していく必要があります。
高血圧そのものの原因・診断・治療について詳しく知りたい方は、国分寺市の高血圧治療についてをご覧ください。
心筋梗塞・脳梗塞だけでなく腎臓にも影響します
糖尿病と高血圧が重なった場合に注意したいのは、心臓や脳だけではありません。
長期間にわたって血管へ負担がかかると、
- 心筋梗塞
- 狭心症
- 脳梗塞
- 脳出血
- 慢性腎臓病
- 糖尿病性腎症
- 末梢動脈疾患
などにつながる可能性があります。
特に腎臓には細い血管が多く存在しているため、糖尿病と高血圧の両方の影響を受けやすい臓器の一つです。
糖尿病患者さんでは、血液検査によるクレアチニン・eGFRだけではなく、尿蛋白や尿アルブミンなどを確認することも重要です。
糖尿病による腎臓への影響について詳しく知りたい方は、糖尿病と腎臓の関係|尿アルブミン・尿蛋白でわかる糖尿病性腎症もあわせてご覧ください。
また、
「胸が締めつけられる」
「歩くと胸が痛くなる」
「突然強い胸痛が出た」
「片側の手足に力が入らない」
「突然言葉が出にくくなった」
などの症状は、心筋梗塞や脳卒中などの可能性があります。
このような急な症状がある場合には、通常の定期受診を待たず、速やかな医療機関への受診が必要です。
糖尿病がある方は血圧をどこまで下げればいい?
血圧の目標は、年齢、体の状態、腎機能、使用している薬、立ちくらみの有無などによって個別に考える必要があります。
日本高血圧学会の「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、一般的な降圧目標として、
診察室血圧:130/80mmHg未満
家庭血圧:125/75mmHg未満
が示されています。
ただし、
「低ければ低いほどよい」
という意味ではありません。
血圧を下げすぎることで、めまい・ふらつき・転倒などにつながる場合もあります。
特に高齢の方や他の病気がある方では、一人ひとりの状態を確認しながら目標を設定します。
そのため、糖尿病がある方はインターネット上の数値だけを見て自己判断するのではなく、主治医と相談しながら血圧を管理することが大切です。
家庭血圧を測ることが大切です
血圧は一日の中でも変化します。
また、
- 診察時の緊張
- 運動
- 食事
- 睡眠
- ストレス
- 気温
などによっても変動します。
そのため、医療機関で測った血圧だけではなく、家庭で普段の血圧を測ることが重要です。
家庭では、できるだけ同じ条件で測定しましょう。
一般的には、
- 朝:起床後1時間以内、朝食や服薬の前
- 夜:就寝前
- 椅子に座って少し安静にしてから測る
- 測定値をノートやアプリなどに記録する
といった方法がおすすめです。
血圧が一度高かったからといってすぐに慌てる必要はありません。
反対に、
「今日は正常だったから大丈夫」
と一回の値だけで判断することもできません。
数日間の血圧の傾向を見ることが重要です。
家庭血圧の測り方や高血圧治療について詳しくは、当院の高血圧ページでも解説しています。
血糖・血圧・脂質を一緒に管理することが重要です
糖尿病患者さんでは、血圧だけでなく脂質異常症を合併していることも少なくありません。
つまり、
- 高血糖
- 高血圧
- LDLコレステロール高値
- 中性脂肪高値
- 肥満
- 喫煙
など複数の要因が重なることで、動脈硬化のリスクが高くなることがあります。
そのため糖尿病診療では、
HbA1cだけを下げるのではなく、血圧・脂質・体重なども含めて全身を管理する
という考え方が大切です。
例えば、
「HbA1cは改善したが血圧が高い」
「血圧は良くなったがLDLコレステロールが高い」
という場合には、それぞれのリスクを確認して治療していきます。
コレステロールや中性脂肪について詳しく知りたい方は、脂質異常症の原因と治療についてもご覧ください。
当院では、高血圧・糖尿病・脂質異常症など複数の生活習慣病が重なっている場合にも、まとめて管理しています。
糖尿病と高血圧についてよくある質問
糖尿病があると高血圧になりやすいですか?
糖尿病と高血圧には、肥満・運動不足・加齢・食生活など共通する背景があり、両方を合併する方は少なくありません。糖尿病患者さんでは血圧も定期的に確認することが大切です。
血糖値が良ければ、高血圧はそのままでも大丈夫ですか?
血糖値が良好でも、高血圧が続けば心臓・脳・腎臓などの血管へ負担がかかります。糖尿病治療では血糖と血圧の両方を管理することが重要です。
血圧の薬と糖尿病の薬は一緒に飲めますか?
多くの場合、糖尿病治療薬と降圧薬は併用されます。ただし、腎機能や他の薬との組み合わせなどによって使用する薬は異なります。自己判断で薬を中止・変更せず、主治医へご相談ください。
病院では血圧が高いのに家では正常です。治療が必要ですか?
診察室だけ血圧が高くなる「白衣高血圧」の場合があります。反対に、病院では正常でも家庭で高い「仮面高血圧」もあります。そのため、家庭血圧の記録が重要です。
糖尿病と高血圧は何科を受診すればいいですか?
内科・糖尿病内科などで相談できます。心臓や血管の詳しい評価が必要な場合には循環器内科での評価を行うこともあります。当院では糖尿病・高血圧など複数の生活習慣病をまとめて診療しています。
国分寺市で糖尿病と高血圧を指摘されている方へ
糖尿病と高血圧は、どちらも自覚症状がほとんどないまま進行することがあります。
そのため、
「体調は良いから問題ない」
「HbA1cだけ見ていれば大丈夫」
「血圧は高いけれど症状がない」
と自己判断せず、血糖と血圧の両方を定期的に確認することが大切です。
国分寺市並木町の国分寺なみき内科クリニックでは、
「糖尿病と高血圧を両方指摘されている」
「HbA1cと血圧をまとめて管理したい」
「糖尿病があり、最近血圧も高くなってきた」
「高血圧・糖尿病・脂質異常症をまとめて診てもらいたい」
「心筋梗塞や脳梗塞が心配」
といった方のご相談に対応しています。
当院は糖尿病内科に加えて循環器内科にも対応しており、必要に応じて心電図・血液検査・動脈硬化評価などを行いながら全身のリスクを確認します。
心臓・血管の検査や循環器診療については、国分寺なみき内科クリニックの循環器内科もご覧ください。
糖尿病・高血圧は一つひとつを別々に考えるのではなく、生活習慣病全体をまとめて管理することが重要です。
まとめ
糖尿病と高血圧は、それぞれ単独でも血管へ負担をかける病気です。
両方が重なると、
- 動脈硬化が進みやすくなる
- 心筋梗塞・脳卒中などのリスクが高くなる
- 腎臓への負担が大きくなる
- 血糖だけでなく血圧の管理も重要になる
という点に注意が必要です。
糖尿病の治療では、HbA1cだけを良くすることが最終目的ではありません。
血糖・血圧・脂質・体重・腎機能などを総合的に管理し、心臓・脳・腎臓などの合併症をできるだけ予防することが大切です。
糖尿病と高血圧を両方指摘されている方は、現在の血糖値と血圧だけでなく、将来の心血管リスクについても一度確認してみましょう。
参考文献
日本糖尿病学会「糖尿病診療ガイドライン2024」
日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」
日本動脈硬化学会「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」

■この記事の監修者
国分寺なみき内科クリニック
院長 鈴木 愛(すずき めぐみ)
<所属学会・専門医>
日本内科学会 総合内科専門医・指導医 / 日本血液学会 血液専門医
日本造血細胞移植学会 造血細胞移植認定医 / 日本輸血・細胞治療学会 / 日本臨床腫瘍学会臨床研修指導医 / がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
「症状が気になるけれど、
どこへ行けばいいかわからない」
そんなときこそ、
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● 発熱外来は予約不要で受診可能(待ち時間削減のため、予約推奨)
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