30代・40代でも高血圧になる?若い人の高血圧で注意したい原因と受診の目安

「まだ30代なのに健康診断で血圧が高いと言われた」
「40代になってから毎年血圧が上がっている」
「若いから高血圧はまだ心配しなくても大丈夫?」
このように感じている方はいませんか?
高血圧というと、50代・60代以降の病気というイメージを持たれることがあります。
しかし、30代・40代でも高血圧になることはあります。
特に、
・体重が増えた
・外食が多い
・運動不足になった
・飲酒量が増えた
・仕事のストレスが強い
・睡眠時間が短い
といった生活の変化が重なると、比較的若い年代でも血圧が高くなることがあります。
また、若い年代で高血圧になった場合には、生活習慣だけではなく、腎臓やホルモンの病気、睡眠時無呼吸症候群などが原因となる「二次性高血圧」が隠れていないか確認した方がよい場合もあります。
この記事では、30代・40代で高血圧を指摘された方に向けて、考えられる原因や医療機関を受診した方がよいケースについて、国分寺なみき内科クリニックが分かりやすく解説します。
高血圧そのものの診断・検査・治療について詳しく知りたい方は、国分寺市の高血圧治療についてをご覧ください。
30代・40代でも高血圧になる?
はい。30代・40代でも高血圧になることがあります。
年齢を重ねるほど高血圧になりやすくなる傾向はありますが、
「若い=高血圧にならない」
というわけではありません。
特に30代から40代は、
・仕事が忙しくなる
・外食やコンビニ食が増える
・運動する時間が減る
・体重が増える
・飲酒する機会が増える
・睡眠時間が短くなる
など、血圧に影響する生活習慣が変化しやすい時期でもあります。
20代のころは正常だった方でも、30代・40代になって徐々に血圧が上昇することがあります。
健康診断で毎年、
120台 → 130台 → 140台
と少しずつ上がってきている場合には、現在の生活習慣や家庭血圧を一度確認してみましょう。
30代・40代の血圧はどのくらいから高い?
高血圧の診断基準は、
「若いから基準が高くなる」
というものではありません。
一般的に、
・診察室血圧:140/90mmHg以上
・家庭血圧:135/85mmHg以上
が高血圧を考える目安となります。
例えば35歳であっても、家庭で繰り返し140/90mmHg程度になるのであれば、
「若いから大丈夫」
と放置するのではなく、一度状態を確認することが大切です。
ただし、一度だけ血圧が高かったからといって、すぐに高血圧と診断するわけではありません。
緊張、睡眠不足、運動、喫煙、カフェイン、体調などによって一時的に血圧が上昇することもあります。
健康診断で初めて血圧の高さを指摘された方は、健康診断で血圧が高いと言われたら|再検査・受診の目安を解説もあわせてご覧ください。
若い人の高血圧で多い原因は?
30代・40代の高血圧でも、遺伝的な体質と生活習慣が組み合わさって起こる高血圧は少なくありません。
特に確認したいのは、次のような生活習慣です。
・塩分の多い食事
・外食や加工食品が多い
・体重増加や肥満
・運動不足
・飲酒量が多い
・喫煙
・睡眠不足
・慢性的なストレス
例えば、20代から体重が10kg増えて血圧も高くなってきた場合には、体重増加や食生活が関係している可能性があります。
また、ラーメン・丼物・弁当・惣菜・加工食品などを頻繁に食べる方では、自分で思っている以上に塩分を摂取していることがあります。
「薬を飲むかどうか」を考える前に、まず現在の血圧と生活習慣の両方を確認することが大切です。
家族に高血圧の人がいると自分もなりやすい?
高血圧には遺伝的な体質も関係しています。
両親や兄弟などに高血圧の方がいる場合は、そうでない方に比べて血圧が高くなりやすい傾向があります。
ただし、
「遺伝だから何をしても変わらない」
という意味ではありません。
高血圧は、遺伝的な体質に加えて、
・塩分
・体重
・運動
・飲酒
・喫煙
・睡眠
などの生活習慣が重なって発症することが多いためです。
家族に高血圧の方が多い場合には、若いうちから家庭血圧を測り、体重や食生活を管理しておくことが重要です。
また、
「家族もみんな血圧が高いから自分も大丈夫」
ということではありません。
高血圧が長期間続けば、将来の脳卒中や心疾患、腎疾患などのリスクにつながります。
若い人の高血圧では「二次性高血圧」にも注意
30代など比較的若い年齢で高血圧になった場合に確認しておきたいのが、「二次性高血圧」です。
高血圧には大きく分けて、
・原因を一つに特定できない本態性高血圧
・別の病気や薬などが原因となる二次性高血圧
があります。
高血圧の多くは本態性高血圧ですが、若い年代で高血圧を発症した場合や、血圧が非常に高い場合には二次性高血圧が隠れていないか確認することがあります。
二次性高血圧の原因には、
・腎臓の病気
・腎臓へ血液を送る血管の異常
・原発性アルドステロン症などのホルモン異常
・甲状腺などの内分泌疾患
・睡眠時無呼吸症候群
・薬剤や一部の成分の影響
などがあります。
二次性高血圧では、原因となっている病気を適切に診断・治療することで血圧が改善する場合があります。
「若いのに高血圧になったから必ず二次性高血圧」ということではありませんが、必要に応じて原因を調べることが重要です。
特に原因を詳しく調べた方がよいのはどんな人?
すべての30代・40代の高血圧患者さんに、大がかりな検査が必要になるわけではありません。
一方で、
・若い年齢から血圧がかなり高い
・急に血圧が高くなった
・160/100mmHg以上など高い数値が続く
・複数の血圧の薬を飲んでも下がらない
・血液検査でカリウムの異常を指摘された
・腎機能の異常を指摘された
・血圧の変動が非常に大きい
・動悸や発汗などを伴う
・いびきや睡眠時無呼吸を指摘されている
といった場合には、二次性高血圧の可能性も考えて必要な検査を行うことがあります。
特に「薬を飲んでも血圧が下がりにくい」場合には、薬を追加するだけではなく、血圧が高い原因を確認することが重要です。
30代・40代の高血圧と睡眠時無呼吸症候群
若い年代の高血圧でも見逃したくない原因の一つが「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」です。
睡眠時無呼吸症候群では、睡眠中に呼吸が繰り返し止まったり浅くなったりします。
その結果、体内の酸素が低下し、交感神経が活発になることで血圧が上がりやすくなります。
特に、
・いびきが大きい
・家族から寝ている間に呼吸が止まっていると言われる
・朝起きたときに頭が重い
・十分寝ても疲れが取れない
・日中に眠気が強い
・肥満がある
・朝の血圧が高い
という方は注意が必要です。
国分寺なみき内科クリニックでは、ご自宅で行える簡易睡眠検査にも対応しています。
詳しくは、国分寺市の睡眠時無呼吸症候群(SAS)についてをご覧ください。
40代では糖尿病・脂質異常症も一緒に確認しましょう
30代後半から40代になると、高血圧だけではなく、
・血糖値
・HbA1c
・LDLコレステロール
・中性脂肪
・体重
・腹囲
などにも変化が出てくることがあります。
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満などが重なると、動脈硬化が進みやすくなります。
そのため、
「血圧だけ少し高いから、血圧だけ見ればいい」
とは限りません。
健康診断で血圧を指摘された場合には、血糖・脂質・腎機能など他の項目も一緒に確認しましょう。
血糖値やHbA1cについて指摘されている方は、糖尿病についてをご覧ください。
LDLコレステロールや中性脂肪が高い方は、脂質異常症についてもあわせてご確認ください。
30代・40代なら症状がなくても治療した方がいい?
高血圧は、自覚症状がほとんどないことが多い病気です。
30代・40代では体力もあり、
「普通に仕事ができる」
「頭痛もない」
「運動もできる」
ため、高血圧を指摘されても病気という実感を持ちにくいかもしれません。
しかし、高血圧治療で重要なのは現在の症状を改善することだけではありません。
高い血圧が何年、何十年と続くことによる、
・脳卒中
・心筋梗塞
・心不全
・腎機能低下
などのリスクをできるだけ減らすことが目的です。
特に30代・40代は、その後長い期間にわたって血圧の影響を受ける可能性があります。
「若いからまだ大丈夫」ではなく、若いうちに血圧を適切に管理することが将来の健康につながります。
若いうちから薬を飲まなければいけない?
高血圧と診断されたからといって、すべての30代・40代の方がすぐに薬を飲むわけではありません。
実際の治療では、
・血圧がどの程度高いか
・家庭血圧がどの程度か
・生活習慣改善でどのくらい変化するか
・糖尿病や腎臓病などがあるか
・心血管疾患のリスクが高いか
などを考えて治療方法を決めます。
比較的軽度でリスクが高くない場合には、まず減塩・運動・体重管理・節酒などに取り組みながら経過を見ることもあります。
一方、血圧がかなり高い場合や他のリスクがある場合には、生活習慣の改善と並行して薬による治療を検討します。
「若いから薬は使わない」
「140くらいだから薬は絶対に必要ない」
と年齢や一つの数値だけで決めるものではありません。
まず家庭血圧を測ってみましょう
健康診断や病院で血圧の高さを指摘されたら、自宅でも血圧を測ってみましょう。
家庭血圧を記録すると、
・普段の血圧が本当に高いのか
・朝と夜で違いがあるか
・病院だけ高いのか
・生活習慣改善によって下がっているか
などを確認しやすくなります。
基本的には朝と夜に測定します。
朝は、
・起床後1時間以内
・排尿後
・朝食前
・薬を飲んでいる場合は服薬前
・座って少し安静にしてから
測定しましょう。
家庭血圧が135/85mmHg以上になる日が続いている場合には、一度医療機関へ相談することをおすすめします。
30代・40代でこんな場合は一度ご相談ください
次のような場合には、年齢が若くても一度内科で相談してみましょう。
・健康診断で140/90mmHg以上を指摘された
・家庭血圧が135/85mmHg以上になることが多い
・毎年少しずつ血圧が上がっている
・160/100mmHg以上になることがある
・30代なのに以前から高血圧を指摘されている
・家族に高血圧や脳卒中、心筋梗塞の方がいる
・最近体重が大きく増えた
・糖尿病や脂質異常症も指摘されている
・いびきや睡眠時無呼吸を指摘されている
・複数の薬を飲んでも血圧が下がらない
受診の際には、
・健康診断結果
・朝と夜の家庭血圧
・お薬手帳
・過去の検査結果
などがあればお持ちください。
国分寺市で30代・40代の高血圧が気になる方へ
「30代で高血圧と言われるとは思わなかった」
「仕事が忙しくて健診結果をそのままにしている」
「40代になって血圧が急に上がってきた」
という方も少なくありません。
国分寺なみき内科クリニックでは、高血圧について、血圧の数値だけを見るのではなく、
・家庭血圧
・食生活
・体重
・飲酒
・睡眠
・家族歴
・血糖値や脂質
・腎機能
・二次性高血圧の可能性
などを確認しながら診療します。
比較的若い年代で血圧が高い場合には、生活習慣の改善が重要である一方、必要に応じて高血圧の背景に別の原因が隠れていないか確認することも大切です。
「まだ若いから」と健診結果を何年も放置せず、一度現在の血圧を確認してみましょう。
高血圧の検査・治療全般については、国分寺市の高血圧治療についてをご覧ください。
まとめ
30代・40代でも高血圧になることはあります。
特に、
・塩分の多い食生活
・体重増加
・運動不足
・飲酒
・喫煙
・睡眠不足
・ストレス
・遺伝的な体質
などが組み合わさることで、比較的若い年代でも血圧が上がることがあります。
一方、若い年代で高血圧を発症した場合や、血圧が非常に高い場合、複数の薬を使用しても下がらない場合などでは、腎臓・ホルモン・睡眠時無呼吸症候群などによる「二次性高血圧」を確認することも重要です。
30代・40代では自覚症状がなく、
「まだ若いから大丈夫」
と思ってしまいがちですが、高血圧は長期間続くことで血管や心臓、脳、腎臓へ負担をかけます。
健康診断で血圧を指摘されたら、まず家庭血圧を測ってみましょう。
高い状態が続いている場合には、将来の健康を守るためにも早めに原因を確認することをおすすめします。
参考:日本高血圧学会「高血圧管理・治療ガイドライン2025」

■この記事の監修者
国分寺なみき内科クリニック
院長 鈴木 愛(すずき めぐみ)
<所属学会・専門医>
日本内科学会 総合内科専門医・指導医 / 日本血液学会 血液専門医
日本造血細胞移植学会 造血細胞移植認定医 / 日本輸血・細胞治療学会 / 日本臨床腫瘍学会臨床研修指導医 / がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了
「症状が気になるけれど、
どこへ行けばいいかわからない」
そんなときこそ、
まずは当院へお越しください。
地域のかかりつけ医として、
皆様の健康を支えてまいります。
● 発熱外来は予約不要で受診可能(待ち時間削減のため、予約推奨)
● オンライン診療や在宅医療も可能
● 健康診断・予防接種にも対応







